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(ときどき)個展deスカイ!

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2008年 08月 09日

ダウン

水曜日の午後から妙に頭が痛かった。
このところ、職場の冷房が効きすぎだなあと思っていたら、3階吹き抜けの部分では寒いくらいだ。
自分では「は虫類」と称して室温26度以下になるととたんに活動量が低下する。
少し、外の気温にならして室内に戻るという繰り返しをしなくてはならない。
以前の職場では居室は冷房を切り、一日中汗をかくという習慣でいたが、多くの人が働く現在の職場では、自分の好みで室温設定をすることが出来ない。

したがって、この夏は白衣の重ね着をするという自衛策を講じている。

本当は、人間は一日に最低一回は汗をかくと良いが、車で通勤し、冷房の効いた職場で仕事をして車で帰るという生活はやはり不自然だ。

列車通勤で帰りは徒歩で30分歩くという暮らしをしなければ、冷房病は治らないと思う。

ついに頭痛がひどくなり木曜日は脳外科でCTを撮影してもらって他の要素を否定し、立派な「偏頭痛」というお墨付きをもらった。
ただこの病気は、薬がないそうだ。冷やさないことと筋肉を緊張させないことが対処療法なのだそうだ。
厄介な病気である。定年まで毎年夏は悩まされるなあ。セーターを着て仕事をしようかと真剣に考えている。

# by kotendesky | 2008-08-09 02:27 | (七転八倒)制作記!
2008年 07月 30日

まずまずことしは順調

個展まで、新作は非公開です。
まずまずことしは順調_f0019379_23501897.jpg


去年は職場の統合でこの時期とても忙しかった。
ことしは涼しい夏なので、理想的な状態で描ける。
アトリエの室温は大体24,5度。外は22,3度。少し低いと20度を切るくらいなので、
クーラーはいらない。
その半面、日中は日差しがあり、2階の室温は30度近くまで上がるから、絵の具の乾きは
早い。

120号と100号を並行して描いている。
個展まで120号は完成し、100号は9割方できあがらせる予定だ。
あと小品を2,3点と30号を1枚くらいかなあ。すでに出来ている5,6枚の絵を合わせて12点になるので、ギャラリーが狭いかも知れない。何とか10点で抑えたい。

まったくの思いつきだが、来年は5年のひと区切りの個展をこれまでの作品の中で自分が気に入っているものを中心にしたソロを開きたい。
現在の仕事の状況で、絵を描くことは出来るようだが個展として休めるかどうかが、問題だ。

# by kotendesky | 2008-07-30 01:27 | 冗舌亭日乗
2008年 07月 27日

日曜が駄目なら…

本日の日曜日は仕事。
日曜が駄目なら…_f0019379_21283186.jpg

前日の土曜日は小樽の潮祭りの中日だったが、小樽美術館へ。
日曜が駄目なら…_f0019379_21285125.jpg

伊藤正展を見てきた。
芸術の森美術館に所蔵の作品は木製の仮枠の痛みが激しかったのか、
今回用意したであろうアルミ仮縁に入っていたが、作品がかわいそうなくらい安い
仮縁だった。いつも思うが、既存の作品の額縁の寄付を呼びかけてもこう言うときなら
篤志が集まると思う。
野外展示の彫刻を手入れする民間プロジェクトがあるくらいだから、所蔵美術品の
額装を更新する基金を作っても良いと思うが…

まあ、余計なお世話かも知れないが、文化を残そうとするなら市民の篤志を募って
次代に引き継ぐという発想にならなければ本当の文化は根付かない。
これは美術に関係する我々が試されている問題かも知れないが…

なお、関連事業として「伊藤正の画業と戦後北海道の画壇」というテーマで8月9日(土)
13時30分から吉田豪介氏の講演が予定されている。

戦後北海道画壇に関連するが第一回全道展に伊藤正さんが出品していたのは
今回初めて知ったことである。
全道展は普通に考えられている袂分かれという図式でなく、少なくとも第一回展は
戦後北海道画壇の統一あるいは北海道画壇の戦後処理という意味合いから結集した
と考えるのが妥当なような気がするが、そのスタートにこそ伊藤正さんが積極的に加わった
というのが真相だろう。
その後分裂したというのが定説になっている。

美術館を出ると夏の日差しがまぶしかったが、ポプラが剪定されて低くなっていた。
日曜が駄目なら…_f0019379_21281813.jpg

06年8月と比べると相当に縮んだ。
日曜が駄目なら…_f0019379_21274295.jpg

老木だから倒木の危険もあるしね。

# by kotendesky | 2008-07-27 21:18 | ギャラリー放浪記
2008年 07月 24日

油彩の下地

油彩の下地_f0019379_0133198.jpg

100号の下地です。その背後には120号の絵が隠れています。
今回は個展まで見せません。
というか、公募展搬入まで完成状況は見せられないのです。
油彩の下地_f0019379_0142687.jpg

下地の拡大図。
アクリルで絵の大まかなフォルムを盛り上げています。すでにこの段階で画面のどこに何を描くかが決まっています。
ここまで準備すると、絵の具で描くという作業はかなり楽になります。
下地を丹念に施すとマチエールが出来ているので、表現は絵の具に集中できます。
色の深みも薄塗りでも出ます。
油彩の下地_f0019379_015029.jpg

「へーえ、そんなもんすか。」とチーコも言っています。(笑)

# by kotendesky | 2008-07-24 00:15 | (七転八倒)制作記!
2008年 07月 22日

帰宅途中の発見

少し涼しい日は、徒歩で帰宅しています。
国道を小樽に向かって約30分のんびりと歩くのですが、
たまに、通る道を変えてみると面白い発見があります。
帰宅途中の発見_f0019379_23301863.jpg

この写真、なんだかわかりますか?
帰宅途中の発見_f0019379_2330339.jpg

すこし画角をかえるとこうなります。葉の形から気がついた人もいるはず。

これはオニグルミの木です。実っているのはもちろんクルミです。
房になるのですねえ。でも、クルミの固い殻が見えません。

小さい頃、札幌の北八条から手稲金山に引っ越した頃、まわりは今より
断然田舎でしたから自然の宝庫だったわけです。すぐ近くには国有林があり
学校が終わると、塾などという余計な物はありませんでしたから、
勉強などそっちのけで行動半径を非常に広く遊び歩いたわけですね。
そうしたことで、自然と共生するという智恵が自然と身に付いたわけで、
今のように、自然を守るとか環境の問題などを教育しなくとも
自然は無限にあり、少しくらい失敬してもかならず次の年には元通りになったものです。

ようするに自然保護という概念は人口が過密になった証でしょう。
ですから、人間というものはあまり増えてはいけないことなのです。
少子化という問題がクローズアップされていますが、日本の国土から
すると、いまでも人口過密なわけです。
これは世界全体で見ても人口が過密で食料が無くなることは目に見えていることで
今始まった問題ではありません。

まあ、国土政策と厚生政策はきちんと秩序だったものでなくてはなりませんが、
どこの国でも人口は都市に偏り、荒廃した自然が放棄されています。

でも、帰宅途中にクルミの木が発見され、手で採れるほど近いというのは
まんざら捨てたものではありません。意外なところに手つかずの自然が
残された偶然のメカニズムがあります。
場所は秘密です。歩かなければまず絶対に見つからないでしょう。

それと、もうひとつは小さな頃から自然と一体になった子ども時代を過ごさなければ
クルミというものが実は果実なのだということは分かりません。
スーパーで売っているような殻が木になっているわけではないのですよ。
クルミの殻を得るには胚包というのでしょうか実質性の実を土に埋め
表面だけを腐敗させてから掘り出して水で洗います。
梅干しのタネのようなものです。

日本のオニグルミは人工栽培のアメリカンウォールナッツなど問題にならないほど
濃い味のものです。
ことしは、こうした智恵を教えてくれた横浜の次兄に良い贈り物が出来そうです。

# by kotendesky | 2008-07-22 23:58 | 冗舌亭日乗