2006年 11月 21日
絵を描く人は、多分皆さんそうだと思うが、常に絵を描くことばかりを考えている。 ある程度、絵に対する自分の姿勢やテンションが固まってくると、 『何を描くか』と言うだけでは足りなく、 『何をどう描くか』ということを考えなくてはならないと思う。 現在自分は、自分の世界に沈潜する絵を描きたいと思っている。 次回の個展は、来年の5月に”さっしんギャラリー”で開催予定だが、 そのテーマは何となく固まってきている。 たおやかなる日々を求める基本姿勢は変わらないが、 たおやかなものという漠然とした期待の中に 失われつつある現代人の病理を自分の表現で表したいと思う。 漠然とした不安、失われつつある日本人の勤勉さ あるいは質素でも豊かな感性という、 本来日本人が持ち合わせていた心の奥深くに潜む 基本的な価値感に少しでも近づき描きたいと思う。 バブル期に強烈に感じたが、 人間は持って生まれたものしか残せないものらしい。 そういう人間の本質に少しでも近づきたいと思う。 そんなことを考えている。
by kotendesky
| 2006-11-21 21:27
| (七転八倒)制作記!
|
アバウト
カテゴリ
以前の記事
サイトのブックマーク
お気に入りブログ
最新のトラックバック
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||