2009年 03月 08日
「こころ」は理解しても まだ、からだが受け入れていない。 朝、いつものように起きてももう散歩の主役は居ない。 それでも、朝の冷気を感じるために外へ出る。 正面の手稲山に向かって深呼吸。今度は海の方に向かってもうひとつ深呼吸。 軽い咳き込みと首筋の堅さをほぐす。 いつもは片手がふさがっているが、この一週間は両手が自由だ。 大きくラジオ体操のまねをしてみる。 本当は片手ずつ前回しをしたいのに、今は両方の腕を回すことが出来る。 いつものコースをいつもの速度でひと周りする。 次第に脳が活動を始めて、一日を迎える体制が出来る。 いつもの習慣。いつからかを思い出せないほど長い間慣れ親しんだ動作。 そのすべてに特別の家族が居て、黙って差し出す手に深い毛並みの確かな触覚。 何もかもが普通にあったことの大切さを いま、実感している。 ちーこ。15年と1ヶ月。 我が家に生まれ、我が家で旅立つ。 2009年3月3日。午前7時5分。 『もうすぐ春だよ。』 夜の散歩はすでにオリオンが西に傾いている。
by kotendesky
| 2009-03-08 14:01
| 冗舌亭日乗
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