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2011年 07月 25日

続・原発地域の子どもたち(2)

内部被曝ということが問題視されて非常に危険なことと認識されている。それはその通りだ
が、これらの世代は今よりもっとひどい内部被曝をしている世代なのだ。しかも日本国中でだ。
前にも書いたが福島の爆発は水素爆発であり原子炉が直接核爆発したものではない。吹き上
げられた放射性物質はずっと少ない。
今回の場合は逆に今でも少量の放射性物質は吹き出ていると考えないといけない。
今後小爆発や石棺工事が本格的に始まると爆発的ではないが今より吹き上がることは明白で
ある。
それと、汚染水はやがてはあふれて海に流すことになるだろうから、海洋汚染も今後問題に
なる。今度流すのは非常に濃厚な汚染水である。これは何とか阻止しなくてはならない。そ
のために、政府のやるべき事は、原発周辺の敷地内若しくは20㎞圏内までに汚染水プール
を早急に作ることだ。これはもう遅いのだが政府は早急に着手しなくてはならない。

先日武田邦彦教授のテレビ番組があり、子どもの好きそうな場所すなわち藪や砂場やグラウン
ドや屋外プールなど一年くらい子どもに我慢させたら良いじゃないかという意見だった。
危険な数値ではないが我慢させるのは同感だ。こういう世の中でヒステリックな両極端の意
見の人がいる時は我慢させたら良いじゃないかとは思う。武田教授の言い方もそれに近い。
不安だから一年くらい我慢しようじゃないかというのは科学者としてより日本人として共感
する。日本人が冷静になれるまで、とりあえず我慢しよう。
そして、ブランド肉も我慢させて、本マグロも我慢させて少しは飽食から離れてみればよい。
こういうものは生命に対する慈しみが身に付いていない小学生のガキが食うものじゃない。
一年くらい少しだけ今後の生活について冷静に考えるのも日本人に必要な時間ではないだろ
うか。

もちろん、ブランド肉を廃棄してはならない。もったいないことである。
捨てるならチョーダイ(笑)。
巨大な冷凍設備を一年間使える業者が、タダでもらって保管したら一年後は堂々と売れます
よ。何せ危険じゃないほどのレベルだと言うことがすぐに分るから。冷静になるのは一年は
かかるでしょうから。
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by kotendesky | 2011-07-25 23:03 | 冗舌亭日乗
2011年 07月 25日

続・原発地域の子どもたち(1)

福島原発で大気中に舞い上がったセシウムで稲わらが汚染され、多くの牛に与えられたとい
うニュースで大問題となっている。

乾燥稲わらに3200ベクレル毎キログラムというような数字だ。
仮に3700ベクレル毎キログラムであれば昔の表示では0.1マイクロキューリー毎キログラムだ。
多いものでキロあたり7272ベクレルだから換算すると約0.2マイクロキューリー/㎏だ。
さらに枝肉にされたブランド牛肉1キログラムあたりだと多めの検出値で1500ベクレル程度
だから、昔の言い方だと0.04マイクロキューリーだ。
スキヤキなら200グラムか大食いでも300グラムだろうから0.012マイクロキューリー(450ベ
クレル)。便秘でなければ1日後にはほとんど出てなくなっている。

団塊世代でラジオアイソトープ診断法を学んだ世代だとこの表記の方がピンと来るだろう。
医者でなくても30年以上も前の大学を出た人間ならこれくらいの常識は持ってもらいたい。

昔の大気圏内の核実験でセシウム137が日本に降ってきたがその値は0.1ミリキューリー毎平
方メートルくらいだったように記憶する。
雨の日はカサをさして歩くようにと学校で言われ、カサを持っていない友達を入れてあげた
りしたものだ。
それでも日本人はパニックにならなかった。
もちろん親は心配した。雨に当たると禿げると言われ、雨の日はなるべく外出しないように
したものだ。
そんな不安な時代だったが、出生率は特に下がらなかったし問題視されたこともない。
その頃生まれた現在46,7歳の世代や当時中学高校生だった団塊世代の間に癌の罹患率が突出
していない所を見ると、稲わらも牛肉も米も水も今よりもっと汚れていたが大丈夫だったと
言うことが出来よう。
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by kotendesky | 2011-07-25 23:01 | 冗舌亭日乗
2011年 07月 11日

原発地域のこどもたち

もうだいぶん古い話になるが、世の中が忘れかけていることを
記録しておこうと思う。

福島の学校グラウンドの年間被曝限度20ミリシーベルト以下問題である。

文部科学省のロジックは一日8時間屋外で過ごすとして一時間に3.8マイクロ
シーベルト以下にするという。
つまり、年間11096マイクロシーベルトすなわち約11.096ミリシーベルト。

残りの時間は半分以下の一時間あたり1.52マイクロシーベルト以下を屋内で被曝するという
理屈だ。年間だと8876.8マイクロシーベルトで約8.876ミリシーベルト。

合計すると1年間に19.973ミリシーベルト以下に制限ということである。

この実効線量をこれまでも今後も被曝することはあり得ない。
おそらく、現状では多く見積もってこの10分の1ないしは20分の1くらいだろう。
屋内ではほとんど被曝していないと思われる。

今後水素爆発のような状態がなければ、福島の空は比較的にきれいに保たれるだろうし、当初見積もりの
20分の1も被曝していないと思われる。

チェルノブイリと比較して福島を語られることが多いが、スリーマイル島とチェルノブイリの教訓が
福島の場合軽い被曝で済んでいるということは言える。

まず、事故の構造はまるで違う。チェルノブイリは制御不能な原子炉そのものが爆発した。
避難指示が出るまもなく大変な汚染が広がった。
今回は爆発まで時間が稼げたため直接の汚染はかなり少なく済んだことと建屋の上部の爆発だった
ため、吹き上げられた汚染物質そのものが圧倒的に少ない。
避難指示が早かったこともあり、避難所からなるべく出ないようにして内部被曝を極力低くできた
ことが大きな理由である。
また、汚染の測定も比較的早く行われており、測定に基づく除染も同じ時期に出来た。

原発事故の場合、完璧な被曝回避は不可能である。
もしそれを望むのであれば、稼働中の原発周辺20キロは人の立ち入りを禁止することだ。
20キロは無理でも10キロなら可能性はある。
水力発電の際、ダム工事にともなって住民を立ち退かせているのだから、必要な電源開発と
立ち入り禁止地区の設定は従来から行われてきた。
むしろ原発周辺に民間人が住んでいることの方が不思議だと考えた方が良いと思う。

原子力発電はうまくいっていれば安全であろう。それはこれまでの多くの例が語っている。
しかし、危険と隣り合わせであるという認識は持つべきだ。
だから無人地域を設定して、その中を国営農場にするという案が出ている。
すなわち、平常時は国営の羊毛牧場などにして、再生可能な羊毛生産を行うというような考え方だ。
この方式だと雇用は相当生まれる。
羊毛の輸出で産業が生まれる。
羊毛だけでなく、米も魚もとることが出来る。ただし事故の危険と隣り合わせだという認識を十分に
もった訓練された従業員が作業に当たることだ。国営だから必ずしも公務員ではないのである。
すでに、旧ソ連の国営農場の反面教師の学習の上に効率的に利益の出る仕組みはおわかりだろう。

今回の震災を機会にして国の建設がいかに重要であるかということは多くの人の共通認識となった。
極端な扇動記事を書くマスコミは当てにせず、冷静な日本人が国家建設に当たらなくてはならない。
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by kotendesky | 2011-07-11 23:35 | 冗舌亭日乗
2011年 07月 08日

原発選挙は是か?

菅直人首相が解散権をちらつかせている。
5月終わり頃から私の周辺がにわかに動き始めた。
時期的には9月の総選挙はあるかもしれない。

言うまでもなく、再生エネルギー買い取り法案がこの国会で通らなければ
原発存続か廃止か(即刻もしくは段階的廃止)のsingle issueでの選挙
である。
選挙は官邸主導の郵政民営化選挙に似ている。
反対するものは抵抗勢力と決めつけ、徹底したイメージ選挙で
物事を決着しようとする。

重要な事柄を国民投票で決すべきと言う意見もある。
今回、原発は即刻廃止か段階廃止か存続かを国民投票にかければ
おそらく多数の廃止意見が占めるだろう。

しかし、原子力発電は様々な問題を抱えながらも、現状の供給可能な
社会インフラで重要な位置を占めている。
これを、大した戦略もなく良い悪いの二者択一で決することなのか。

まるで、小学校の宿題で多量の算数の課題を明日までやってこい
と言われているような無茶苦茶な話に似ている。
出来ないやつは教室の後ろで黙っていろというように見える。

仮に国民投票にかけるにしても、十分な情報の伝達と開示が条件だ。
国民に表面的なイエスノーをただ決めろというのは無茶だ。

もうひとつの見方も出来る。

それは、東北の震災地域復興を先のない政権政党にゆだねるのか、
多少足踏みするが、今後4年の任期を一応は有することになる
新しい内閣で行うのかという選択肢である。
政権選択選挙だからこれまでの管内閣の復興政策を優先するのか
全く新規の復興政策を選ぶのかという問題もある。
解散で野党は復興計画のロードマップを十分に対案に出来ないまま
不確かなマニフェストで戦わなければならない。それ以外には大連立
を視野に政界再編を含む国民救国戦線としての壊れやすい政権を形作るのかという
難しい選択を強いることになる。

自民党も盤石ではない。すでに自民執行部は死に体という見方もする者が居る。


いずれを選ぶにしても、この段階で選挙をやると言うことは前提としての内閣不信任案可決か
補正予算のなし崩し的な廃案がなければ国会を解散する理由を首相に与えられない。
衆議院の解散という天皇の国事行為は内閣の助言に基づいて行われる重要事項であるから
時の政権側にしか主導権はない。

話がもどるが、国のエネルギー政策というきわめて根本的な事項は政治的展望をもった
専門家集団が十分な時間をかけて議論する必要があるという分かり切ったことである。
突然出された小学生の宿題レベルで国民が混乱した中でイメージ選挙で決められるような
単純な問題ではないことははっきりしている。
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by kotendesky | 2011-07-08 00:32 | 冗舌亭日乗