(ときどき)個展deスカイ!

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2006年 11月 27日

ふむふむ…

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一時、海外滞在を繰り返していた時期がある。
87年から95,6年だ。
ハリケーン "INIKI" はその猛烈な風の真っ只中にいた。
前の夜にタクシードライバーに今夜は蒸し暑く潮の臭いがきついと
ハリケーン襲来を教えられた。
ダイアナ事故死は夕食の時、英語版(当たり前だが)の
CNNで飛び込んで来たニュース映像で衝撃を受けた。
多分日本人で一番早く知った人間のひとりだったろう。
キャスターが上ずった泣き出しそうな声だったことが思い出される。
ブッシュ親父の湾岸戦争の時はパリにいた。
新聞を読む事も無く、テレビのない安アパートだったので、
帰国の飛行機の中で戦争が始まった事を知った。

海外では自炊を旨としているが、まれにレストランに行く。
予約をしないでバーでくつろぐ方法やメニューの組み方をそうした
中で鍛えられた。
食事をエンジョイするというライフスタイルは海外で自然と身に付いたものだ。

人間には、基本的なマナーというものが求められている。
これは社会生活をする上で、もっとも重要なことだと私は思う。
最近は身勝手な人達が多いような気がするが、これは個人主義でも
自由でも何でもない。
単なるわがままだ。
その場にふさわしい振る舞いをすると言うことは
回りへの尊敬と気配りがすべてだと思う。
思いをいたさないということは、きれい事に巧言を
弄してもすぐに知れる。人間として大きな欠落を有している人を
誰が大切にするだろうか。

私の友人のひとりは、同じような考え方をいまだにしている。
昔と変わらないなあと思いつつ、いつも苦笑しながら読んでいる。
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by kotendesky | 2006-11-27 23:45 | 冗舌亭日乗
2006年 11月 23日

身辺スケッチ

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何のことはないですが、タイル壁の自宅台所をイメージして描いています。
制作中です。
これからバックの明暗を調整します。これは下塗り段階です。
下を活かしながら上塗りを重ねて行きます。
この段階でもローラーで10回以上重ねています。
最後までに何層の絵の具を乗せるのかなあ。

金属のヒシャクは高校生の時からこだわって描いています。
造形的に柄の部分を曲げて実際とは違った形に変更しています。
この方が存在のはかなさ表現できると考えているからです。

(註)なお、実際のキッチンはこれほど汚れていません。
ワイフに『誤解されるから』と、注釈を求められました(笑)。
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by kotendesky | 2006-11-23 04:24 | (七転八倒)制作記!
2006年 11月 21日

常に考えている…

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絵を描く人は、多分皆さんそうだと思うが、常に絵を描くことばかりを考えている。
ある程度、絵に対する自分の姿勢やテンションが固まってくると、
『何を描くか』と言うだけでは足りなく、
『何をどう描くか』ということを考えなくてはならないと思う。

現在自分は、自分の世界に沈潜する絵を描きたいと思っている。
次回の個展は、来年の5月に”さっしんギャラリー”で開催予定だが、
そのテーマは何となく固まってきている。
たおやかなる日々を求める基本姿勢は変わらないが、
たおやかなものという漠然とした期待の中に
失われつつある現代人の病理を自分の表現で表したいと思う。

漠然とした不安、失われつつある日本人の勤勉さ
あるいは質素でも豊かな感性という、
本来日本人が持ち合わせていた心の奥深くに潜む
基本的な価値感に少しでも近づき描きたいと思う。

バブル期に強烈に感じたが、
人間は持って生まれたものしか残せないものらしい。
そういう人間の本質に少しでも近づきたいと思う。

そんなことを考えている。
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by kotendesky | 2006-11-21 21:27 | (七転八倒)制作記!
2006年 11月 19日

カレンダー

かねてよりお話のあった「ろうきんカレンダー(2007年板)」に拙作が掲載され、先週送られてきました。
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関係筋にはこれからお送り致します。
この指とまれ展関係者様、マリーゴールド関係者様、ネット関係者様、個展お買いあげ先様、個展来場関係者様など日頃お世話になっている方々にお送りするものです。
職場に原画を展示してありますので、その横にさりげなく飾ろうと思います。

拙作は1,2月ですがその他の月は力作が揃っております。
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by kotendesky | 2006-11-19 03:26 | 最新情報
2006年 11月 16日

紙支持体の話(2)

紙を油彩の支持体に用いてみようと思ったのは、顔料を用いて日本画調子の絵を描いてみようと思ったからだ。
このことは以前にも書いた。

しかし、最近は本気で紙を支持体に出来ないかという模索をしている。
理由は、筆者の肩の調子によるところが大きい。

以前、水泳をやりすぎて肩を痛めたことがある。たまたま研究室に来た整形の先生に相談したら腱板損傷の疑いがあるとのことで関節鏡で手術は出来ると聞いていたが、決断できずにいた。その先生はやる気満々だったが、筆者は「休めないしねえ」ということで躊躇していた。
しばらく水泳を緩やかにしていたら、痛みも取れたのでそのままになっていた。
やがて、ウェイトリフティングに転向し筋力が付いたためか、痛みは腰へと移って肩の調子はすこぶる良くなった。

しかし、この夏100号のキャンバスを張るのに非常に苦労したことと、その後一ヶ月以上左腕の腱鞘炎と原因不明の手関節から親指の強烈な痺れが続いたこともあり、将来を案じる心境になった。

このまま油彩は続けるが、100号のキャンバスを二階から下に降ろすのが出来なくなったら、油彩は不可能だ。
キャンバスは重い。しかも100号で難儀しているのだからこの先120号に移行すればさらに難渋することは目に見えている。

そこで、パネルに画用紙を水張りし、少し重量軽減が出来れば70歳になってもひょっとしたら100号以上の絵を描けるかも知れないと思うようになった。

キャンバスを力一杯張るのに比べれば、画用紙を水張りする方が肩に掛かる負担は相当少ない。

今現在、キャンバスは張れるが今後20年を予測して、今のうちに研究をしておくのはムダではないと考えるようになった。

描いてみると、絵の具ののびは非常に良い。つや消しの感じも気に入ったし、下地を工夫する余地もかなりあるように感じた。

来年の5月までに油彩で3点ほど描いてみようと思っている。
まだ、ジェッソとアクリル下地の結論は出ていないが、きちんと下地処理をすることで、紙でも保存性をある程度維持できるような気がする。
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by kotendesky | 2006-11-16 00:47 | (七転八倒)制作記!
2006年 11月 14日

紙支持体の話(1)

ワトソン水彩紙に油彩を描くと言うことは、下地をきちんと施す必要があるらしい。
油彩は酸化重合という反応で乾燥(正しくは固化)するので、成分の染みこむ支持体自体も酸化する危険がある。
もともと、板や麻布、綿布などを使ったというのは丈夫な支持体であると言うことと、下地塗装と密接な関係があるのだろう。
板はもっとも下地を施しやすいが大きな板は継ぎ目無しに入手できない。
麻布や綿布などは下地の塗装が繊維に絡まり好都合でありそれと共に大きな画面でも絵の具の剥落が起きにくい。

では、紙はこの種の問題を克服できないのだろうか。
写真は東京芸大美術館所蔵、高橋由一の「鮭」である。
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鮭図は1877頃の制作となっている。由一自身の作ではないとする説もあるが、いずれにしてもここでは作品の出自を問題にしているのではない。
右はX線像であるが、裏打ちに桟が縦横に渡してある。鮭図の文献には色々の説明(板に油彩、油彩・キャンバス)があるが、芸大のクレジットでは「紙に油彩」となっている。
これは由一の鮭図が北大所蔵をはじめとして10点ほど確認されており、それらが混同されているためであろう。
唯一芸大美術館の所蔵は出自がはっきりしており、ほぼ由一のものに違いないと思うがその支持体は紙であるというのが特徴的である。なお、北大のものは板に油彩である。

筆者は芸大の実物を見たことはないが、上半身は油彩の粘りを強調した厚塗りらしい。

100年も前に紙に油彩を用いてマットな画面を追求していたことは驚きである。しかも現在まで大きな修復無しに作品を保っているとすれば、支持体に紙を使ってもメディウムと支持体(紙)の間に膠や石膏などの相当な厚みの下地を施すことによって、紙そのものの酸化は有る程度防げると言うことではないだろうか。

実は、筆者がワトソン紙の模索を始めたのには理由がある。
一番大きな理由は「年齢」なのだ…   (つづく)
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by kotendesky | 2006-11-14 00:36 | (七転八倒)制作記!
2006年 11月 10日

こんな所かなあ

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公募展という戦場に散った我が子が帰還した。
いや、道展の落選作品が返ってきた。

出品票が唯一の手掛かりだが、おおよその鑑別審査の課程が分かる。
自分の作品は「星置川堆雪」が3次審査まで残った。
本人が書くのは変だとは思うが誤解を恐れずにあえて書くと、
道展に出そうという人は、まあ自信があるわけだから
相応のレベルであることは事実で、吉田豪介氏の著書には
「出品者数で2倍」の競争率と言うことが書いてあった。

3次審査まで残ったと言うことは最低ラインで2倍の壁は突破している
ということだ。
普通、道展には少なくとも2点は出すものだ。
ひとり1点という不文律があるから大抵の場合1点だけを審査する。
私の場合も残る1点は最初に落選している。
ある人の評では、どちらかいうと「星置川…」ということになるらしい。
自分でもどちらかと言えばそうかなと言う程度は構図的に判断できた。
(搬出前の作品・再掲)
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正直言えば、1次で落選していれば来年は止めようかなあと思っていたが、
まあ今回の結果でもう一年頑張ろうという気になってきた。
『たーんじゅん!』と言われればそうですが、まあそんなもんです。(笑)

ちなみに、100号の後ろにある6号の小品は、私の高校生時代の絵です。
下の記事の作品はこの絵から出発しています。
森山誠さんの真似ではないという事を言いたかっただけですが…

それにしても随分と渋い絵を描く高校生だったわけです。

【森山誠さんは、私の尊敬する作家です。先日お会いした時きちんとご挨拶しました。気さくな方で個展のご案内を送ってくださるお約束をして頂きました。】
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by kotendesky | 2006-11-10 22:24 | (七転八倒)制作記!
2006年 11月 07日

途中経過ですが…

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画用紙に油彩で描くと言うことが、保存上どのような影響があるか分からないが、一応自分の求めている表現が出来るような気がする。
気が付いたことは、画用紙はキャンバスと違って通気性が無い分乾燥が遅いと言うことだ。
意外にキャンバスは裏からも乾燥(酸化重合)すると言うことが分かった。



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部分を見るとねらっていた古びた感覚が出たようだ。




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こちらは、手稲山。いつもの絵でも雰囲気が随分と違う。



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この部分アップも結構うまくいったと思う。
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by kotendesky | 2006-11-07 20:55 | (七転八倒)制作記!
2006年 11月 04日

ひと皮むけた?

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道展に落選して少々気落ちしていたが、先週からアトリエに戻った。
今週は最近試しているワトソン水彩紙に油彩で描くという作業に入った。

まずワトソンをキャンバスを貼った木枠に水張りする。パネルが無かったのでこうした。
意外にも弾力が当然パネルよりあるので描きやすそうだ。

乾いたらジェッソで下地を施すが、この場合はリキテックスよりアクリラジェッソMの方が好都合だ。デコパージュ用スポンジのローラーで自在に地模様をつける。この作業はコツがいる。卵の殻、レリーフ、平滑…と一本のローラーの力加減で変化をつける。

一日おいてジェッソが乾燥してからアクリルで地色をつける。これは画面全体の雰囲気を決めるので重要である。さらに生乾きのうちに今度はアクリルをスプーンにすくった原液をタラーリとポロックのように垂らして行く。この細い線はあとでクラシックな皺に変化する。(理解できないでしょうなあ)

一日乾燥して紙が張ったら、油彩で薄塗りして行く。ここまでで四日目だ。
今回は無難に静物だ。半具象でデッサン無しに描く。下地を活かしながら拭き取りを併用する。

文章で書いても良くわからないでしょうが、2,3日後に途中経過をアップします。

ふふふ、吹っ切れたなあ。道展も見に行かなかったし昨日は街をブラついて菊の展示を眺めたり越澤さんの個展で枯淡の境地に触れたり、三平の醤油ラーメンを食べたり、久々のふらふら歩きをした。

やはり、休みの日のぶらつきがストレス解消にはちょうど良いようだ。
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by kotendesky | 2006-11-04 04:17 | (七転八倒)制作記!