(ときどき)個展deスカイ!

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カテゴリ:冗舌亭日乗( 184 )


2006年 01月 30日

腱鞘炎?

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下弦の月(来光の銭函天狗岳)(F30)

肘や前腕部が痛いと思っていたら、今日は肩から痛くて右腕がなかなか簡単には上がらない。
以前、師匠の木嶋良治先生に「いやあ、今回は腱鞘炎になってサインも出来なくなった」とある年の個展で聞いていたので、ひょとすると僕もそうかなあと思っていた。

実は秋頃から仕事で患者さんを抱えるときに手首の痛さが気になっていたので、他の同僚に話したら「一人前になった」とつれない返事。医者とは思えない不適切発言であった(笑)。
しかしどうもこれはその頃一番長時間絵を描いていたので筆や絵の具の重さ(油彩は重い)が、か弱い右腕を酷使したのか。案外その先生は本業に身が入っていない僕を見抜き、それとなく戒めたのかも知れない。
一番調子が乗っていたときで一日に30号の絵を3枚くらい同時進行で描いていた。絵の具が乾くまでは次の絵という調子で描き続けた。30号だとおよそ一枚の絵に一ヶ月はかかるから、単純計算で10日で描いた計算になる。尤もこれは計算上のことで実際は絵の具の乾燥時間の差を利用して時間を効率的に使った結果だ。馴れてくるとこうしたちょっとしたズルも出来るのですね。
しかし、最近の大雪のせいで除雪肩という北国特有の流行病かも知れないのですが…
期日が迫ってくると色々なことが起こります.
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by kotendesky | 2006-01-30 01:45 | 冗舌亭日乗
2006年 01月 08日

娘を嫁に出すような…

作品がつぎつぎと出来てきて、額縁に納まり始めています。
油彩画の額縁はキャンバスのサイズに調製した物ができあがっていますので、水彩画のようにマットの色やサイズを指定すると言うようなプロセスがありません。次々と機械的に画面と調和する額縁に押し込んで(?)行きます。
この作業がなんとも言えない気持ちなのです。
ひと言で言うのは難しいのですが
「寂しい…」
と言うのが一番ぴったりするようです。
f0019379_3273546.jpg冬の銭函海岸(F15)


描いているうちはああしようこうしようと苦しくもありそれが生き甲斐でもあるのですが、作品が出来てくると額縁に納まり、作品として一人歩きし始めるのです。
同時に作家の手から離れて行くことが宿命です。
もちろん、作品が個展で売れることは考えていないのですが、個展会場に上品に並べられると、そこに筆を加えると言うことは少し無理なわけで、その時点ではすでに始まったショーに舞台監督があれこれ指示を出せないのと同じ事ではないでしょうか。

先輩画家は、個展会場で、落ち着いてお客様を迎えている姿を拝見しますが、自分がいざその立場になることを考えると、作品が最早自分の手の中にある存在ではなく、製品として厳しい批評にさらされることになると思うと「がんばれよ。一番美しく見せるのだぞ」と声をかけたくなります。

自分は子供が居ないのですが、自分の魂を作品に込めただけに少しでもほめられるようにしっかりがんばれよと言いたくなります。

作家が皆このように感ずるかどうかは分かりませんが、私は最近寂しい気分の日々を送っています。
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by kotendesky | 2006-01-08 03:31 | 冗舌亭日乗
2005年 12月 16日

小道具の話「筆、器具を選ばず」の巻き

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筆は、平筆として、地塗り用豚毛、日本画用軟毛、塗装用ぼかし用途刷毛、普通の豚毛などを主に使います。このほかにローラーなども使いますがあくまでも部分に使用して平筆の中間くらいの堅さのもので押さえます。
時として揮発油を油差しで点滴のように絵の具に直接垂らします。そのようなときはデザイン用を使います。大量の地塗りをするときは調合油をオイル差しに入れて使います。オイル差しは溶け出しますので使うときだけ油を詰めます。
高校時代から使っている絵の具箱はほとんどあけることがありません。普段はプロ用絵の具の化粧箱と店でくれる3本入りの箱を積んでいます。結構これで感じはよいです。
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by kotendesky | 2005-12-16 02:01 | 冗舌亭日乗
2005年 12月 16日

画用液の話

f0019379_1453341.jpg普段何気なく使っている画用液ですが、私は主に次の調合画用液を薄めたりして使っています。
スペシャルペインティングオイル
スペシャルルソルバン
ペインティングオイル
クイックドライイングメディウム
の4種類をターペンタイン(テレピン)や低臭ぺトロールで4分の1や2分の1などに希釈します。
ダンマルなど天然樹脂ワニスを加えたものは柔らかい絵肌になりますしペインティングオイルのように乾性油だけを調合したものは表面のつやが消えたような肌になります。
さらにそれらの原液をその場で薄めたりして艶や表面の堅さを意図した作画をします。
一見複雑そうですが、慣れると乾燥後の予測が出来るようになります。
普段はあらかじめ希釈したものを作っておき、簡単に使えるようにします。ただし希釈液は1週間くらいで使い切るようにしないと揮発油成分が蒸発して所期の効果が出ません。その場合は揮発油(ターペンタインや低臭ペトロール)で適宜薄めます。f0019379_1443331.jpg
いわゆる油壺は使わず、皿やガラスの小瓶を油入れに使っています。皿は幅広い刷毛状のブラシを多用するので便利です。ガラス瓶はジャムの小瓶ですが単体で洗えるのできれいに維持できます。油が汚れるのは絵の具の発色を悪くしますので、汚れたり粘性が出たものは作画中でも交換します。
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by kotendesky | 2005-12-16 01:47 | 冗舌亭日乗