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カテゴリ:(七転八倒)制作記!( 111 )


2009年 08月 13日

夏風邪

制作もすでに二枚目にさしかかっているのに、下地段階で風邪を引いた。
頭痛がひどい。
昨年、ひどい頭痛が続くのでMRIを写してもらったが、脳には異常がなく
緊張による偏頭痛ということだった。
そういえば、ひどい飛蚊症も関連していると思う。
この時期、頭痛は困りものだ。
道展に出している人はこれからの時期が勝負だ。
毎年高校野球と重なるこの時期は、毎日がつらく苦しい。

半面ではすずしいこの夏は体力的には楽だ。

道展の前に個展を開くので大作と中品は完成させなければならない。
個展会場でアドバイスを受けながら大作の仕上げをする。9月に個展をする
ということは、そういうメリットもある。
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by kotendesky | 2009-08-13 23:19 | (七転八倒)制作記!
2009年 06月 17日

KORE WA NAN-DE-SUKA?

絵を展示すると、たいていの場合『これは何ですか』と、聞かれる。
ザクロが枝に乗っかって空中に浮いていたり、抽象の背後空間に具象の静物が浮いていたり、
あるいは壁面とも卓上ともつかない中途半端な場所に毛糸の玉が描かれているからだろう。
道展では変化のつかない山の斜面の退屈さを指摘されもした。

すべては、自分の描く力がまだまだ未熟なせいであるが、逃げるわけではないが表現の曖昧さを,
意識して居る場合もある。
昨今は記憶や追想に基づく時間の経過を画面に閉じこめようとして時間軸を意識するようになり、
ますます画面が混沌としてきた感じもある。

当分『これは何ですか?』と聞かれる場面が多くなりそうだが、自分の持っている
具象をバックボーンにして不定形もしくは模糊とした抽象的な気分を画面に定着させる行為が
つづきそうな気もする。

絵を描くということと美術を鑑賞すると言うことは、一応すべての行為をいったん消化して吸収し
それを濾過することだと思う。人が描いたものでもいったんすべてを受け入れてそこに意味を
感じようとするし、そこに作者の意図する表現を見つけられるかという探求の精神がある。

作家はまず、肯定することから出発しなくてはならない生業だ。受け入れて消化できないものは
自分の未熟さから消化できないのかあるいはほんとうに消化できないものなのかを見分ける能力が
備わっていなくてはならないと思う。

それは作品を批評する場合にも言えることである。
受け入れることとそれを解析することはつまりはその批評精神の錬磨が試されているものである。
ある意味では批評はそれじたいが批評にさらされているといえる。
その批評が評価にたえると言うことはつまりは批評家が観衆の水準の上に位置することである。
批評が解釈の未熟さを露呈するという愚だけは避けてほしいと思うが作家もその水準を意識し、
出来うれば批評の水準の上に位置して欲しいと思うのである。
そうやって芸術は向上して行くものだと思う。

『これは何ですか?』という問いは少なくとも私という作家の表現を、受け入れようとしている人がいて
初めて交わされる言葉なのだ。
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by kotendesky | 2009-06-17 23:42 | (七転八倒)制作記!
2009年 05月 06日

コラージュの技法

コラージュの技法と言っても、様々な人が様々な方法で行っており
それは良いのだが、不用意に行うとあとで剥がれる原因になる。
最近じぶんではこれが良いと思って行っている技法。

まず、画面の準備をする。コラージュに使う糊はアクリルのジェルメディウムを薄く
伸ばして接着剤として使う。
グロスバーニッシュでも良いが少し高価だ。
一番安いのは木工ボンドだが、あとで説明する剥がしの時に若干戻る傾向がある。

まず、画面の準備だが、最低限アクリルの絵の具が乗る状態にする。
油性は避ける。水彩の人はどの状態でも良い。
油彩の場合は下描きや下地の段階で水性を選択する。
そこに貼りたいものを前出のジェルメディウムなどを接着剤として貼るが必ず紙の接着面に
均一に接着剤を塗るようにする。端から少しはみ出す程度でも良い。
自分の場合は英字新聞である。

乾いたら、剥がしにかかる。これは印刷面だけ残して手前側を剥がしてしまうという方法だ。
蔡國華さんに要点だけ教えてもらった。
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全体にスプレーで水を含ませる。
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次に、指先などで手前側だけを薄く剥がす。この段階が慎重でなければ全部剥がれてしまう。
途中経過はこんな感じ。
f0019379_2363945.jpg

乾いたら、まだ印刷面が見づらいので、再度慎重に剥がし作業をするか、電動の紙ヤスリを
使う方法もある。小さい画面ならもちろん手動でも良いが、均一に何度かに分けて薄く剥がす。
油彩の場合はある程度薄くなったらワニスを均一に塗布すると向こう側が浮き出てくる。

実はアクリルのメディウムを接着剤として使う理由は乾いたら水に堅牢であるという性質を
用いたことと、紙の厚みの半分以下しか浸透しないという性質を重視したからだ。
紙は薄いものでも裏と表があり、薄く剥がれる。

できあがりの絵は
こんな感じ。(再掲)

f0019379_23202193.jpg


実物の絵(30F)は
5月20日から24日まで
札幌市民ギャラリー第2室
一線展北海道支部展で
ご覧ください。
他に100号とコラージュを用いたF8も出品します。
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by kotendesky | 2009-05-06 23:20 | (七転八倒)制作記!
2009年 04月 21日

近況-Ⅱ

油彩の木枠が高騰している。
100号サイズが通販でも2万円近くする。
普及品だと9千円くらいか。でも、桟が横二本で短辺の曲がりが出る。
それで、日曜日はセントラルの画材セールで100号の普及品といっても、
従来の標準品で『キ型』の桟が入った杉材の木枠を3本購入。
『キ型』桟とは横二本と縦一本の桟が入っている。これを短いビスで止める。
この程度で何とか変形しないで居られる。値段も8900円強だから、まあ安い。
昨年、ご厚意で頂いた100号木枠が三枚と当面6枚を確保した。

画材通販の世界にも不況の影は抗いがたく、あつかい商品の減少や廃番がつづいている。
オリジナル木枠のようにメーカーから大量発注するオリジナルブランドも消えつつある。

そこで、北海道のカラマツ間伐材で油彩用木枠は作れないものだろうかと考えている。
普及品で、狂いの少ないものが出来ると林業の活性化にもつながる。
どうだろうか。
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by kotendesky | 2009-04-21 00:56 | (七転八倒)制作記!
2009年 04月 18日

近況

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4月から描けない状況が続いている。
時間がないというのは言い訳で、みなさん仕事をしていれば時間がないのは
同じだ。
ただ、絵を描くのも仕事だと思っているので、日常的に画面に向かうことは続けている。
最近思うのは、自分は絵を観るように描いているのではなくて、観せようとして描いている
ことだ。
つねに観る人がどう感じるかを意識して描いている。
この辺が、趣味と違う所なのかも知れない。
自分が絵で食っていないことは言うまでもないが、絵で生きているということは言える。
あるいは絵を描くことが人生の一部であり結構重要な位置であるということも言える。
いずれにしても、結構なご趣味という領域から大きくはみ出してしまったと言うことは
断言できる。
ついこの間言われて気づいたことだが、親が亡くなっても一週間目で
絵を描いていたそうだ。
自分では意識していたわけではないが、絵を描くことが人生に於いてずいぶんと
重要な意味を持っているということなのかも知れない。
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by kotendesky | 2009-04-18 20:30 | (七転八倒)制作記!
2009年 02月 15日

愚直にも

ざくろと枯れたハスを描いた。
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『時刻(とき)の記憶(ざくろとハス)』F8
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by kotendesky | 2009-02-15 00:39 | (七転八倒)制作記!
2009年 02月 12日

線に迷う

絵描きという者は線を描くために努力するものかも知れない。
迷いがない美しい線。
生きた線。
広がりの線。

点の連続とは言うけれど、線には美術の場合魂があり生命が宿る。

だから、線に始まって線に迷う。
一本の線を引くことに迷い、葛藤、ねらい、願望、欲…
それらのエキスがつまったものが美術作家の『線』である。

突き詰めるところ、線に命を込めている。それなくして自分は死んだようなものだ。
だから、思い通りは無理としてもねらいの50パーセントの線が引けたときは
自分が数段上手くなったような気がする。
そのような微妙な違いが分かることが絵を良くするポイントだと思う。
逆に言えばがさつな心根では良い絵は描けない。
欲や作為的なものは絵に現れるものだ。
目先の功利的なものにばかり視線が向いた作家に飾り以上の意味のある作品は描けない。
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by kotendesky | 2009-02-12 23:08 | (七転八倒)制作記!
2008年 12月 30日

2008年もお世話になりました

筆者にとって2008年は意義深い年だった。

5月に一線美術会北海道支部展(市民ギャラリー)に出品した。100号2枚、15号1枚。
6月に豊かなくらしをつくる作品展(市民ギャラリー)で部門最高賞の『れんごう北海道賞』を頂いた。
この賞は一般出品者としては賛助出品者(過去3回以上奨励賞受賞者)を飛び越えての
受賞だった。
9月に恒例となった個展(さっしんギャラリー)を開催した。今年は個展が1回だけ。
不在日があったので多くの大切なお客様とお会いできなかったのが残念。
10月に一線美術会展(一線展)の本展(東京都美術館)に入選した。
同じく10月に道展(北海道美術協会展・市民ギャラリー)に入選した。

このほかに2月と6月にこの指とまれ展をそれぞれホテルポールスター札幌と北海道銀行
札幌駅前支店ギャラリーで開催出品。

一年中を絵の制作と作品展示スケジュールに合わせた生活となった。

慢性的な睡眠不足だが、ともかく健康で絵の制作と日常の仕事にあたれたことが幸いした。
絵の方では、大型キャンバスが上手く貼れるようになったことと大型作品を描くペースがつかめたことが収穫。

他にはアンドリュー・ワイエスの絵に触れたことが大きい。
代表作のひとつ『雪まじりの風』(スミソニアン財団)と福島県立に所蔵される『Pine Baron』(=松ぼっくり男爵)を観ることが出来た。
細かな線描や平滑なジェソ下地など、印刷では表現できない部分やドライブラッシュの実際を学んだ。

蔡國華さんと京橋の金井画廊でお会いした。気さくな人柄でますますファンになった。
深い精神性を内包した作品の一端を理解できたような気がした。

みなさまも佳いお年をお迎えくださいませ。

当初『クリスティーナの世界』とあるのは誤りでした同作品は出品されていません訂正しお詫びします
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by kotendesky | 2008-12-30 01:40 | (七転八倒)制作記!
2008年 11月 15日

道展のメモ

道展の搬入数と入選数および倍率です。

第82回道展
       搬入数 入選数   倍 率
日 本 画   22点  16点  1.38倍
油  彩  393点 156点  2.52倍
水  彩  108点  26点  4.15倍
版  画   60点  23点  2.60倍
彫  刻   26点  17点  1.53倍
工  芸   94点  40点  2.35倍

合  計  703点 277点  2.54倍

会期2008年10月23日から11月9日 17日間の入場者数1万1千868名


今年の傾向としては、常連入選者が落選し新入選もしくは復活入選が若干増えたこと。
これは、道展が落とすための審査になっていた昨年までの反省から、出来るだけ入選者を
入れる審査に傾向が変わってきたように思います。
審査の会員も作家であることに変わりがないので、出来るだけ入れてやりたいという気持ちは一緒です。
本来公募展は、全くレベルに達していない作品は別として、入選させるための審査ですから
会場の許す限り作品を採用したいのです。
しかし、市民ギャラリーは277点の作品を陳列するのが精一杯ですから、ボーダーライン
に位置する常連作家は隔年入選という措置で道展作家の裾野を広げる努力をしているのかも知れません。

ですから、毎年安定して入選すると言うことは道展作家として力量が認められている、安心して
推薦できる作家だと思います。

その中に是非はいるようこれからも精進して行こうと思います。

すでに、来年の個展と公募展の作品のエスキースを描き始めました。
絵を描くと言うことが生活に組み込まれているので、一定のリズムで作品を手がけています。
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by kotendesky | 2008-11-15 23:03 | (七転八倒)制作記!
2008年 10月 26日

道展を観てきました

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昨日(25日)道展を観に行きました。

自分の作品が市民ギャラリーに展示されるのは何回かありましたが、道展という公募展で
入選し展示されるのは、絵描きとして非常に名誉なことです。

しかし、自分の作品を観ると課題が非常に多く来年への反省点ばかりが目立ちます。
もちろん有頂天になっては居ません。

言うなれば、これは入学試験のようなものです。
さて、入学したはよいけれどこれからどうしようかとか、こういう絵を描きたいという
抱負や希望が強く感じられます。
今のままではもちろん進級は出来ないので2年生に向けていまから勉強を再開しなければ
なりません。
今回は雪の表現にある程度自分らしさが出せたと思いますが、作品評にあるとおり雪の
白さの中に色の変化や表現の多様さを込めなければなりません。
空のブルーや山肌の茶系の色にしても、隣り合う色が同じではやはりいけません。
アトリエで観ているのと違い会場で観ると数段扁平に見えるもので、この描き方の具合を
自分で解決しなくては入選すらおぼつかないのは言うまでもありません。

入選はうれしいことですが、色々な課題を突きつけられるというのは恥ずかしいことですし
厳しい現実です。

しかし、これがあるから公募展に挑戦し続けるのです。
自分だけで絵を描いて有頂天になっても、しょせん自己満足に終わり、進歩が緩慢に
なるおそれが大きいのは事実です。それを公募展という他の作家さんの作品と並べてみると
自分の欠点がよく分かります。

自分はまだスタートしたばかりです。焦らずにじっくり描こうとは思いますが、突きつけられた
自分の絵の問題点は早急に解決して行こうと強く思います。
それなくして進歩は無いと思います。
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by kotendesky | 2008-10-26 20:41 | (七転八倒)制作記!