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2011年 10月 13日

道展へ搬入!

今日は道展への搬入日だ。
運送屋さんに渡せばそれで終わりだが、今回はかなり脱力感がある。

制作に備えて懸案の高血圧治療や歯科の定期検診などで体調を万全にした。
年齢から考えれば、ここまで高血圧治療を受けなくても良かったのだから良いことと
しようと思う。
歯科に関しては自分は歯科恐怖症で近所に新しい歯科が出来るまで我慢してきた。
ちょうど偏頭痛と歯痛が頻発したので、まず1年以上かけて歯科通院をして原因を徐々に
取り除いてきた。
最近、職場で歯科麻酔の話題になり、自分は結構嫌いではないと言ったら「危ない人」と
言われた。
歯髄に痛い注射をされて2秒もしないうちに痛みが取れてくる快感はなかなか味わえるものではない。
麻酔科という科があるが、自在に状態をコントロールする知識には脱帽する。

この年齢になると、健康で一年一年絵を描けることに感謝しなくてはならない。
健康維持するために、適度な運動と太らない週間を身につけておくことが重要である。

まずは、一段落した。

だが毎年のことながら、これから結構あわただしい道展の季節である。
これが終わらなければ冬がこないという年中行事にすっかりなってしまった。
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by kotendesky | 2011-10-13 18:00 | (七転八倒)制作記!
2011年 10月 05日

近況報告

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道展の絵を描いている。
この展覧会は自分にとっては特別に記憶されるだろう。
多分、3.11の東日本大震災に影響を受けなかった日本人というのは皆無だと思う。
自分は何も出来ないが、美術家として作家として出来ることはまず記録することだと思う。
自分にとってあの震災とは何だったのか。
どれだけの子どもが亡くなったのか。どれだけの人生が途切れたのかを克明に記憶することが
少なくとも自分の将来にとって意味のあることだと思う。

あの震災で、391人の0才から9才までの幼児、児童が無くなった。4月11日時点の集計だ。
戦争以外でこれだけ大量の子どもの死に遭遇することはたぶん日本人にとってこれからも無いことだろう。
ほぼ同じような人数の10才から19才の生徒も無くなっている。
子どもたちの死はやはり特別に痛ましい。

仕事の上でこれまで何人もの子どもの永眠に遭遇してきたが、病気で亡くなることは不条理である。
同じように災害によって生命のプログラムが突然途切れることも不条理なものだ。
あの震災がなかったら、暑い夏休みに子どもたちはどんな体験をしただろうかと考えると、
やはり自分は画家として自分の受けた衝撃を表現しておきたいと思う。
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描いた作品にあれこれと注釈をつけることはすべきではないと思うが、描いた自分にとって
その作品を制作した日々に感じたことを明確に込めたいと思う。
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by kotendesky | 2011-10-05 04:55 | (七転八倒)制作記!
2011年 09月 17日

絵を描いています

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道展の絵を描いています。
もう一ヶ月を切りました。一枚はほぼ完成に近づいています。
これから2枚目3枚目を描きます。

ここ二年ほど高血圧の兆候があり、2週間前から薬を朝一回飲み続けています。
効果は非常に良く体が反応し、現在はまずまずの状態です。
本日主治医は次は一ヶ月後に様子を見ようと言うところまでになりました。
最近の薬は眠くもならず気力が萎えることもなくきわめて快調です。
しばらく前から悩んでいた偏頭痛も消えました。
すべてが順調です。
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by kotendesky | 2011-09-17 05:30 | (七転八倒)制作記!
2011年 03月 03日

昨今のアクリル絵の具の事情④

アクリル絵の具には、昨年(10年)リキテックスプレミアム絵の具が登場した。
これは基材であるメディウムの透明度が飛躍的に増したものだ。
すなわち水に溶いた状態でも乾燥後の色味がよくわかるというもののようだ。
随時プレミアムのメディウムを揃えるとのことだ。

じつは、アクリル絵の具の最大の欠点がこの色味のくすんだ状態すなわち白っぽい鹸濁状態と
乾燥後のギャップが大きいことだったのだ。
油彩でも水彩でも作家は白っぽい絵の具で経験から色味を調節して乾燥後を想像しながら描くが
アクリルは特にそのギャップが大きいのだ。その辺の改良を最近になって行った。

作家の事情から言うと乾燥をもっと遅くしてほしいが、その辺は乾燥を遅らせるメディウムで
勘弁してくれといっているようなので仕方がないが、日本画的な描き方で微妙な薄塗りを何層も
重ねるときは、透明な基材だとうれしいなあと思う。
早くプレミアムのメディウムを揃えてほしいものだと思う。

最近の絵であれば、佐藤武さんの絵のようにグロッシーな絵肌の繊細な表現に適した絵の具が現れたと言えるのではないだろうか。
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by kotendesky | 2011-03-03 00:07 | (七転八倒)制作記!
2011年 03月 02日

昨今のアクリル絵の具の事情③

アクリル絵の具は、言ってしまえばボンドのような接着剤に絵の具の顔料が混ざっているものだ。
顔料はすべて合成樹脂顔料であり、環境に負荷をかけにくい。
そのため、顔料そのものの輝きや持ち味では美しい画面は作れないので、様々なメディウムを
駆使することで表現を幅広くする必要がある。

アクリル絵の具はアクリリック・ポリマー・エマルジョン。
接着剤のボンドは酢酸ビニルエマルジョンである。
エマルジョンというのは水で溶ける状態すなわち鹸濁(けんだく)のことを言う。
水分を乾燥させれば本来の樹脂状態となり水をはじく。
ただし、酢酸ビニルは若干の水分重合がある。(つまり戻ること)

鹸濁(けんだく)の鹸は石鹸の鹸で油と水をエマルジョン状態にしているからである。
これも完全に乾かすとなかなか溶けない。
長い間放置されていたカラカラの石鹸を使おうと思ってもうまく溶けないことはよく経験する。

アクリルは乾燥すると水に溶けないとよく言われるが、リキテックスのグロスポリマーメディウムや
グロスバーニッシュは若干のというか化学屋の認識としては相当の水吸収がある。
そのため、乾燥後に加筆したり上描きに水性絵の具を使うときは便利なメディウムである。

これらは、上描きに油彩を施しても違和感なく描ける。
細かいことを言えばアクリルに油彩を重ねるのは御法度と言われるかもしれないが、
実際にはそれを行っている作家は多い。
むしろ、油彩の顔料の輝きを重ねることで美しい絵肌を作り込めるので、
作品は上品な仕上がりになる。

ともあれ、アクリルを自在に使いこなすにはある程度メディウムの使い分けが必要だと言うことを
押さえておく必要がある。
最近の美大ではこの知識を教えないようだが困ったことである。
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by kotendesky | 2011-03-02 23:42 | (七転八倒)制作記!
2011年 03月 02日

昨今のアクリル絵の具の事情②

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最近はリキテックスから、ステンレスの30センチくらいのペインティングナイフが
売られているので、大画面では非常に便利だ。
このナイフはコシもあり、弾力もあるので自分では気に入っている。

さて、下地が2段階まで来たら、さらに背後空間となる地肌を作り込む。

これには石膏をアクリルのメディウムであるジェルメディウムなどで溶いたものを使うこともある。
部分的に盛り上げるには胡粉が便利だ。これも必ずメディウムで溶く。
すべて、絵の具はメディウムを加えないと強力な固着は得られない。

場合によってはキャンバスの上にさらに布を貼ることもある。しかも50号のほぼ全面に布を貼ると、ふつうの
張り方では剥がれてくる。この場合は布をしめらせて、下にジェルメディウムを用いると堅く貼れる。
何回か練習が必要だが、こういったところは試行錯誤を繰り返すしかない。

パネルに布を貼る技法の絵も多くなってきたが、たいていの場合ジェルメディウムで貼る。
ジェルメディウムは延びやすいので、木の収縮と相性がよい。
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by kotendesky | 2011-03-02 23:06 | (七転八倒)制作記!
2011年 03月 02日

昨今のアクリル絵の具の事情①

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アクリル絵の具で下描きまでを行っている。

ひと言でアクリルといっても、この絵の具は使いこなせば便利だが、
機能をうまく理解できない人には上品な絵の具とは言えない。

まずキャンバスの選択だが、アクリル用として売っているキャンバスは
木枠にキャンバスを張って描く人は100号が限界だろう。
十分に延びないから張りが弱い。
アクリル用で延びるのは最近ではフナオカの廉価版として売っているが、
ジェッソなどで下地を何回もきちんと仕上げないと、品が損なわれる画面となる。
つまり、安価なキャンバスは下地に金がかかると心得ることが必要だ。

自分はフナオカの油彩用A3を主に使用している。このキャンバスは歴史もあり
丈夫で定評がある。ただし油彩専用なので、アクリルで使う場合は注意が必要だ。
自分の場合は透明ジェッソをナイフで刷り込むようにして目地に絡ませる。
この段階が後々意味を持ってくる。すなわちこの繊維に絡んだアクリル樹脂で
最終のすべての絵の具の重量を引き受けることとなる。
自分の画面は下地が厚く重いので後ではがれると悲劇だ。だから基本はきちんと行う。
2段階目は完全に乾燥しないうちに下塗りの上塗りをする。変な表現だが、下塗りを2段階に
行っている。この場合も水はいっさい加えない。ナイフで目地に食い込ませる作業を丹念に行う。
さらに下地は納得できるまで重ねるので、詳しくは書かないが、基本は完全に乾く前に次の作業を
行うということが重要だ。冬で暖房が良いと、次の日には作業を加えないと表面が完全に乾いてしまう。
だから、アトリエはいつも暖房を低くして乾燥しないように気をつけている。
(つづく)
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by kotendesky | 2011-03-02 22:36 | (七転八倒)制作記!
2010年 10月 14日

道展の搬入

10月14日は85回記念道展の搬入日だ。
この日のために道展作家は全精力を作品に込める。
この搬入が終わると一年が終わるなあという実感がわいてくる。

道展生活3年目、落選の期間を含めると5年。
毎年暑い時期から秋の寒さまで、実に気温変化がめまぐるしく変わる。
油彩だから、乾燥時間が予想外に長くなることも考慮しながら
絵を描いている。

アトリエの室温を常に24,5度に維持することで化学変化である乾燥を
制御できる。
温度と乾燥。この関係を体得することで予定通りの制作スケジュールで
描くことが出来るようになる。

朝、運送屋さんに作品を引き渡せばあとは幸運を祈るしかない。

公募展に出し続けると言うことは、計画的に絵を描くという生活リズムを
維持し続けることなのである。
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by kotendesky | 2010-10-14 01:30 | (七転八倒)制作記!
2010年 10月 11日

作品発送

一線展の作品を発送した。
今年と来年は愛知県立美術館で開催されるので
壁面の関係で作品は50号までに制限されている。
号数制限はいろいろ意見のあるところだが、ふつうは
どこの公募展でも150号とか200号などの制限はある。
50号は相当きつい制限だが、この空間に表現を最大に
行うのであるから、作家の力量が見えると思う。
数年に1回程度号数制限を行うのは案外良いことかもしれない。

北海道から応募するには運送費が安いというメリットもある。
本日ヤマト運輸の営業所に持ち込んだが、保険をいれても
2970円と安価だ。
100号クラスだと4000円程度。
業者に払う金額は手数料と搬出運送料が併せて2万円弱
出品料が1万円。

中央の公募展に出品するとこの程度はかかることを明記しておく。
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by kotendesky | 2010-10-11 20:40 | (七転八倒)制作記!
2010年 07月 02日

ろうきんカレンダー

少し早いですが、来年のろうきんカレンダーに掲載されることになりました。
例年ですと、11月末頃に送られてきます。
2011年の11月、12月のページが私の作品となる予定です。

第34回豊かなくらしを創る作品展は今週日曜日(7月4日)午後4時まで開催中です。
中央区南2条東6丁目 札幌市民ギャラリーにて。
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by kotendesky | 2010-07-02 23:10 | (七転八倒)制作記!