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2008年 03月 19日

札幌美術展2008 ---美術で綴る札幌の歩み

今展に出品している椎名次郎さんからご招待されたので市民ギャラリーに行ってきた。
椎名次郎さんは陸軍中野学校を卒業して今は路上生活者ではなく路上制作者を生業としている。他に中野学校仕込みの映写技術者。今は珍しいアナログ映写機をスキ無く映写できる技師でもある。グループ展のメンバーでお付き合いさせて頂いている。

出品作家の露口啓二さん(写真)のサイトによると、キュレーションをしたのは芸森の吉崎さんということだった。(吉崎元章学芸員)

印象的に予算が無いんだろうなあとは思う。
札幌市に関係して美術番組を作るのはすでに余所でアイディアが出尽くして専従の企画でもしなければインパクトのある『札幌美術展』は成立しないのだろう。片手間では困難だ。
ポスターや絵地図あるいは冬季オリムピックの資料などで札幌の歩みを紹介している。(これで入場料300円かあ?)
二階の展示室では椎名次郎、藤谷康晴、小林政雄、橋本禮三、新見亜矢子、はなこ、佐藤雅英、露口啓二らの「札幌のまち」にこだわった作品を発表し続けている作家の展示がされている。展示室をのびのび使った「個展」はさぞ痛快だったことだろう。

もちろん、これで主催者の言うように「私たちが住んでいる街をビジュアル的に表現しました。楽しくわかりやすくこの街の歴史を知ることであらためて札幌の街の魅力を感じてみませんか。」と言うことにはならない。
視点がはっきりしない企画に協力した作家の皆さんや企画者として協力した吉崎さんにはつらい仕事だったのではないだろうか。

もとより、この札幌美術展は色々意見の多い展覧会だ。加えて札幌市の財政逼迫から低予算のあおりを受けているのだろう。この種の美術展は市の補助金をベースに札幌市芸術文化財団が主催するのだが、近年は札幌市の予算は付いていない。(注:ちなみに札幌アートステージは2千340万円の事業費が次年度予算となっている)
このためか視点の定まらない年展がつづき、何か胸にストンと落ちない展覧会がつづいているのだ。
しかし、総花的な市内の公募展作家のダイジェスト展をするほどこの美術展の視座は低次元ではない。関係者の意気込みにもよるだろうが将来全国的に注目されるトリエンナーレのような形式で作品を公募するような企画に化けてもらいたいと思う。

それにしても、市議会議員から一度も質問が出ないのはどうしたことか。
特に比較にしたいのは札幌交響楽団運営費補助金が1億6000万円、サッポロシティージャズ事業費補助金が1千800万円。
これに対して小学校へアーティストを派遣したり小学生を美術館に招待する補助金が合わせて何と200万円だ。
マニアにジャズ聞かせるより小学生や中学生の美術教育が先だろうよ。
市長が音楽好きで音楽や芝居などに予算配分したいのは分かるが、サイレントな美術系活動に予算をもう少し向けられないものだろうか。(ということでさり気なく聴覚・視覚障がい児への配慮)

これでは私が議員か市長になるしかあるまい。まあそれは無理としても上田市長さん、私に観光文化局・文化部の予算の3分の1でも組み直させる気はないかね。
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by kotendesky | 2008-03-19 00:17 | ギャラリー放浪記


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