2008年 03月 01日

木炭

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商売柄木炭を手放せない。
キャンバスにデッサンをするときに、油彩なら鉛筆、木炭、油彩と相場は決まっており
多くの人は鉛筆でさっと位置決めをして油彩でデッサンをするのだが、私は昔から
木炭で何回も位置決めをする。
馴れたアングルの構成なら特にアタリを取らずに油彩で描き始めることも出来るが
最近のように少ない要素で静物を描くときは何日もデッサンで構図を決める方が
あとで苦労しなくても良いので木炭が便利だ。
最初はヤナギの柔らかい木炭(手前)でさっと消せることを重視する。
最後に栗の木の堅い繊維の統一された木炭を使うことが多い。(後列)
栗の木は材が太いので四角い断面の角柱状になっている。
生の木と同じように炭となっても固い。したがって固い線になる。
ヤナギの木炭はすべて反対で細く柔らかい。中心に芯があり石膏デッサンをするときは
針金で芯を抜く。そうしないと紙が汚れるからだ。
針金はすぐ曲がり、そのままだと買ったばかりの新品の木炭が折れる原因となる。
学生時代の私は、木炭の芯を抜くときギターの弦の古いのを使ってうまくいったことがある。
ピアノ線に銅線を巻いてあるギターの弦は直線の形状が維持され、なおかつ巧いことに
応力に反応するるので微妙に曲がったヤナギの木炭でもうまく芯が抜けるのである。
ちょうど配水管の詰まりを治すワイヤーと同じ動きをする。
柳に風という言い方があるが、ヤナギにギターの弦は相性がよい。
何事にも固すぎず柔らかすぎず、自在に対応できると言うことは大切なことだ。
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by kotendesky | 2008-03-01 01:18 | (七転八倒)制作記!


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