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2007年 10月 14日

搬入へ

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今年の道展出品作です。
小樽の北海製罐の工場を正面からがっぷり四つで描きました。
こういう構図はテクニックで逃げられません。自分の持つすべての技術を出しきるしか描く方法がありません。
描ききれなかったところはありますが、深い水の表現が最大の悩みどころでした。
自分の絵のスタイルは水をどのように様式化して描くかと言うことですので、この表現しか無かったわけです。

私は風景画家ですが、風景を描くことと静物を描くことは同義だと思います。
ですから、描く対象をどのように画面に配置し何を伝えるかは絵の最大の追求課題です。
同時に風景ですからテーマをどこにどのような考えで持っているのかを表現することが肝心です。
一見、建物と水の描き方が違っており同一画面に組み合わせることで不自然に見えるかもしれませんが、実在としての建造物と時間の経過としての水を主張することで絵の世界が出来るのだと思います。少し理屈っぽいですが、唯物論と唯心論をインテグレートすることが現在の私のテーマなのです。
絵は写真ではありません。作家の思想が画面にむせかえるように現れていなくてはならないとも考えます。

題名は『風韻の碑・夏』としました。
6月下旬の夏の運河、午後1時頃。外気温は30度ほどです。
小樽の風韻(風趣のある形)の碑象として製缶工場をとらえたわけです。

審査の先生たちにどのように自分の考えが伝わるかが最後に残された課題でしょう。
この部分は自分ではどうしようもありません。
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by kotendesky | 2007-10-14 22:11 | (七転八倒)制作記!


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