2007年 10月 05日

水の深さ

小樽の運河を描いている。
深く沈んだ水の底から、限りなく澄んだ周辺の建物の形を表したい。
これがなかなか深いテーマである。

水を描くことは作者の造形への思いを描くことでもあると思う。
水は動きを止めない。様々な光を反射して「これだ」という一瞬もない。
そういう姿を描くと言うことは、突き詰めれば作者の「こころ」を描くことだと思う。

作家はいつも前線に身をさらしている。危険に対して素手で対峙していると思う。

安全な場所で安易な感覚で絵を描いている根性は持ち合わせない。

だから作家なのだ。

世間に対して危険を顧みずに自分をさらけ出し、その批評をまともに受ける。
その覚悟がないと作家という生業を続けられるものではない。

これは仕事でも同じで、マイナス思考では仕事の発展性はない。
仕事をふくらませること、仕事を深い大きな感覚で捉えること、みんなが仕事に対して打ち込める雰囲気を醸し出すこと。
こういった職場はリーダーの具体的な考えや課員の意気込みが伝わってくるものだ。

絵であっても仕事であっても「進める」というプラスの思考が大事だ。
回り道で迷うことは良いが、安全地帯に引きこもりがちになって守りに入ることは造形への敗北の姿勢である。

仕事という公的な対応姿勢と制作という個人的作業の方向性は、より高い目標に向かって個人個人の考え方を高い意識に向かって統合昇華させるという意味では共通の作業だと思っている。
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by kotendesky | 2007-10-05 00:14 | (七転八倒)制作記!


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