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2011年 07月 11日

原発地域のこどもたち

もうだいぶん古い話になるが、世の中が忘れかけていることを
記録しておこうと思う。

福島の学校グラウンドの年間被曝限度20ミリシーベルト以下問題である。

文部科学省のロジックは一日8時間屋外で過ごすとして一時間に3.8マイクロ
シーベルト以下にするという。
つまり、年間11096マイクロシーベルトすなわち約11.096ミリシーベルト。

残りの時間は半分以下の一時間あたり1.52マイクロシーベルト以下を屋内で被曝するという
理屈だ。年間だと8876.8マイクロシーベルトで約8.876ミリシーベルト。

合計すると1年間に19.973ミリシーベルト以下に制限ということである。

この実効線量をこれまでも今後も被曝することはあり得ない。
おそらく、現状では多く見積もってこの10分の1ないしは20分の1くらいだろう。
屋内ではほとんど被曝していないと思われる。

今後水素爆発のような状態がなければ、福島の空は比較的にきれいに保たれるだろうし、当初見積もりの
20分の1も被曝していないと思われる。

チェルノブイリと比較して福島を語られることが多いが、スリーマイル島とチェルノブイリの教訓が
福島の場合軽い被曝で済んでいるということは言える。

まず、事故の構造はまるで違う。チェルノブイリは制御不能な原子炉そのものが爆発した。
避難指示が出るまもなく大変な汚染が広がった。
今回は爆発まで時間が稼げたため直接の汚染はかなり少なく済んだことと建屋の上部の爆発だった
ため、吹き上げられた汚染物質そのものが圧倒的に少ない。
避難指示が早かったこともあり、避難所からなるべく出ないようにして内部被曝を極力低くできた
ことが大きな理由である。
また、汚染の測定も比較的早く行われており、測定に基づく除染も同じ時期に出来た。

原発事故の場合、完璧な被曝回避は不可能である。
もしそれを望むのであれば、稼働中の原発周辺20キロは人の立ち入りを禁止することだ。
20キロは無理でも10キロなら可能性はある。
水力発電の際、ダム工事にともなって住民を立ち退かせているのだから、必要な電源開発と
立ち入り禁止地区の設定は従来から行われてきた。
むしろ原発周辺に民間人が住んでいることの方が不思議だと考えた方が良いと思う。

原子力発電はうまくいっていれば安全であろう。それはこれまでの多くの例が語っている。
しかし、危険と隣り合わせであるという認識は持つべきだ。
だから無人地域を設定して、その中を国営農場にするという案が出ている。
すなわち、平常時は国営の羊毛牧場などにして、再生可能な羊毛生産を行うというような考え方だ。
この方式だと雇用は相当生まれる。
羊毛の輸出で産業が生まれる。
羊毛だけでなく、米も魚もとることが出来る。ただし事故の危険と隣り合わせだという認識を十分に
もった訓練された従業員が作業に当たることだ。国営だから必ずしも公務員ではないのである。
すでに、旧ソ連の国営農場の反面教師の学習の上に効率的に利益の出る仕組みはおわかりだろう。

今回の震災を機会にして国の建設がいかに重要であるかということは多くの人の共通認識となった。
極端な扇動記事を書くマスコミは当てにせず、冷静な日本人が国家建設に当たらなくてはならない。
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by kotendesky | 2011-07-11 23:35 | 冗舌亭日乗


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