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2011年 03月 02日

昨今のアクリル絵の具の事情①

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アクリル絵の具で下描きまでを行っている。

ひと言でアクリルといっても、この絵の具は使いこなせば便利だが、
機能をうまく理解できない人には上品な絵の具とは言えない。

まずキャンバスの選択だが、アクリル用として売っているキャンバスは
木枠にキャンバスを張って描く人は100号が限界だろう。
十分に延びないから張りが弱い。
アクリル用で延びるのは最近ではフナオカの廉価版として売っているが、
ジェッソなどで下地を何回もきちんと仕上げないと、品が損なわれる画面となる。
つまり、安価なキャンバスは下地に金がかかると心得ることが必要だ。

自分はフナオカの油彩用A3を主に使用している。このキャンバスは歴史もあり
丈夫で定評がある。ただし油彩専用なので、アクリルで使う場合は注意が必要だ。
自分の場合は透明ジェッソをナイフで刷り込むようにして目地に絡ませる。
この段階が後々意味を持ってくる。すなわちこの繊維に絡んだアクリル樹脂で
最終のすべての絵の具の重量を引き受けることとなる。
自分の画面は下地が厚く重いので後ではがれると悲劇だ。だから基本はきちんと行う。
2段階目は完全に乾燥しないうちに下塗りの上塗りをする。変な表現だが、下塗りを2段階に
行っている。この場合も水はいっさい加えない。ナイフで目地に食い込ませる作業を丹念に行う。
さらに下地は納得できるまで重ねるので、詳しくは書かないが、基本は完全に乾く前に次の作業を
行うということが重要だ。冬で暖房が良いと、次の日には作業を加えないと表面が完全に乾いてしまう。
だから、アトリエはいつも暖房を低くして乾燥しないように気をつけている。
(つづく)
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by kotendesky | 2011-03-02 22:36 | (七転八倒)制作記!


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