(ときどき)個展deスカイ!

kotendesky.exblog.jp
ブログトップ
2009年 06月 13日

北海道のアーティスト名鑑

f0019379_2233155.jpg
美術評論家の五十嵐恒さんの新刊
『北海道を彩るアーティスト』 (副題)作品展にみる364人の輝き
が共同文化社から発行された。
f0019379_2233208.jpg
f0019379_2233331.jpg

同様趣旨の前作『北海道のアーチスト』から12年の歳月が流れている。
巻頭に荒巻義雄さんが書かれているが、このような年鑑は北海道の今を語る上で
必要なものだし貴重なものだ。
そして、限られたスペースに的確に作品と作家の紹介を行うのは世界の本質を見抜く
才能と言うべきだろう。
だから五十嵐さんは作家から信頼され、期待もされているのだ。
同じく序文に、阿部典英さんが『五十嵐さん早々に来てくれた。五十嵐さんまだ来てくれないのよー』
という言葉を個展やグループ展で良く聞く。と書かれている。
このことも五十嵐さんというひとを語る上で的確なことばだ。
そして、札幌タイムスの記事の切り抜きが誇らしく入り口に掲げられているのは
ほほえましく、作家に無量の喜びを与えてくれる。
札幌タイムスが休刊した今、五十嵐さんは批評家として仕事に集中しているに違いない。


本書は、364人の作家の個展を中心にしてその仕事やスタンスを描き出し、プロフィールを
併せて美術名鑑の役割をもっている。
公募展や所属のあるなしにかかわらず、個々の作家の仕事ぶりが記録されている。
この記録を一冊にまとめたものは北海道では唯一であると思うし収録の範囲から
全国的に見ても地域の作家名鑑は珍しい。

五十嵐さんは個人で取材する制限から対象は札幌市を中心にならざるを得ないが
北海道だからこそ出来た一冊かも知れない。

前作(460ページ)から100ページ以上増えているが
巻頭言の小谷博貞さん、油彩の最後を締めた米谷雄平さんの名前がないのが寂しい。


市内の書店で買うことが出来る。
定価2940円(税別2800円)
共同文化社 
ISBN978-4-87739-165-2
[PR]

by kotendesky | 2009-06-13 23:16 | 最新情報


<< KORE WA NAN-DE-...      一線美術会北海道支部展に出品 >>