2009年 05月 06日
コラージュの技法と言っても、様々な人が様々な方法で行っており それは良いのだが、不用意に行うとあとで剥がれる原因になる。 最近じぶんではこれが良いと思って行っている技法。 まず、画面の準備をする。コラージュに使う糊はアクリルのジェルメディウムを薄く 伸ばして接着剤として使う。 グロスバーニッシュでも良いが少し高価だ。 一番安いのは木工ボンドだが、あとで説明する剥がしの時に若干戻る傾向がある。 まず、画面の準備だが、最低限アクリルの絵の具が乗る状態にする。 油性は避ける。水彩の人はどの状態でも良い。 油彩の場合は下描きや下地の段階で水性を選択する。 そこに貼りたいものを前出のジェルメディウムなどを接着剤として貼るが必ず紙の接着面に 均一に接着剤を塗るようにする。端から少しはみ出す程度でも良い。 自分の場合は英字新聞である。 乾いたら、剥がしにかかる。これは印刷面だけ残して手前側を剥がしてしまうという方法だ。 蔡國華さんに要点だけ教えてもらった。 全体にスプレーで水を含ませる。 次に、指先などで手前側だけを薄く剥がす。この段階が慎重でなければ全部剥がれてしまう。 途中経過はこんな感じ。 乾いたら、まだ印刷面が見づらいので、再度慎重に剥がし作業をするか、電動の紙ヤスリを 使う方法もある。小さい画面ならもちろん手動でも良いが、均一に何度かに分けて薄く剥がす。 油彩の場合はある程度薄くなったらワニスを均一に塗布すると向こう側が浮き出てくる。 実はアクリルのメディウムを接着剤として使う理由は乾いたら水に堅牢であるという性質を 用いたことと、紙の厚みの半分以下しか浸透しないという性質を重視したからだ。 紙は薄いものでも裏と表があり、薄く剥がれる。 できあがりの絵は こんな感じ。(再掲) 実物の絵(30F)は 5月20日から24日まで 札幌市民ギャラリー第2室 一線展北海道支部展で ご覧ください。 他に100号とコラージュを用いたF8も出品します。
by kotendesky
| 2009-05-06 23:20
| (七転八倒)制作記!
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