2009年 01月 29日

朝青龍の一瞬の真面目さ

千秋楽、白鵬との一戦。
立ち会いで0.01秒の誤差に『しまった』という表情を見せた朝青龍。
彼は、この一戦を堂々と戦うことを考えていた。
一瞬、速く立ち上がったがこの一瞬は朝青龍にとってはミスだった。
この場所では唯一といえる膝が伸び腰が浮いた棒立ち状態。
すかさず白鵬は攻めた。
勝負は雄弁だ。

だが、立て行司も止めなかった立ち会いの有利なはずの朝青龍は
白鵬に申し訳ないという一瞬の躊躇に負けた。
躊躇なしに攻めていれば左のど輪から右下手で一気に寄れたはずだが、
競技者としての理性が一瞬出てしまった。
『最後はきちんと勝ちたい』
そう思う朝青龍にとって『あッ』と思う理性が棒立ち状態を作ってしまった。

なりふり構わない世相にあって、彼は勝負師の品格を一瞬見せたのではないか。

その後の決定戦後のガッツポーズなど問題にならないくらい
すがすがしい負けではなかったか。

ガッツポーズは品格が無い。最低だというステレオタイプの意見は
少なくとも力士のご意見番としてふさわしい行動だったのだろうか。
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by kotendesky | 2009-01-29 23:12 | 冗舌亭日乗


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